ARTISTS
アーティスト

現在、国立マイセン磁器製作所で活躍するアーティストたちは、それぞれの個性をマイセン磁器で表現しています。
独創性あふれるアーティストたちの作品は、製作所の技術と芸術に新たな飛躍をもたらします。

Lena Hensel
レナ・ヘンゼル
1980年生まれ。磁器絵付やデザイン考案を専門としています。そのデザインには現代的な絵柄だけでなく、古い作品をオマージュしたものもあります。レナ・ヘンゼルが目指すデザインは長く愛され、自分自身の表現であると同時に製作所の職人技を映し出すものです。代表作「ジャイアントブルーム」はマイセン伝統の花絵付に根差しつつも、新たな1ページを開きました。
Maximilian Hagstotz
マクシミリアン・ハークシュトッツ
1992年生まれ。マイセン磁器製作所の現在、そして未来を担う若きアーティストの一人として活躍しています。その作品はユニカート(一点物)や世界限定作品、逸品として紹介され、世界中のマイセンファン垂涎の的となっています。2007年から2011年まで絵画を学び、2009年には製作所付属養成学校に入り、トップアーティスト、ヨルク・ダニエルチュクの下で造形と絵付の修行を積みました。養成学校卒業後、彼の非凡な才能は造形で開花し、特に躍動感あふれる動物彫像を得意としています。
Maria Walther
マリア・ヴァルター
1988年生まれ。マイセンの次世代を担う若き造形家の一人として活躍。その芸術性と独創性は世界的にも高く評価されています。モードファッションの裁縫師の教育を受けた後、製品デザインを学んだヴァルターは、自動車産業でデザイナーとして経験を積みます。2013年、マイセン磁器製作所に入り、トップアーティスト、ヨルク・ダニエルチュクの門下生となります。彼女の異色の経歴が物語るように、無駄を排したシンプルな造形は、作品が持つ特徴をクリアに伝えてきます。また「磁器」という素材を深く理解するヴァルターの作品からは、磁器作品の無限の可能性が感じられます。
Jörg Danielczyk
ヨルク・ダニエルチュク
1952年生まれ。現代マイセンのトップアーティストとして活躍し、彫像やプラークの名品を創作しています。特に造形の分野では、アイコニックな逸品を作り上げ、300余年の歴史の中で優れた作品を遺してきた偉大な造形家たちに比肩する存在として尊敬されています。「スワン」や「ハクトウワシ」といった実物大の動物彫像をはじめ、世界最大の自立する磁器彫像「サクソニア」など、ダイナミックな作風が特徴。一方で、彫像「ペガサス トロフィー」のような作品では、磁器という素材を熟知するダニエルチュクならではの、具象性と抽象性が共存する世界観を展開しています。
Peter Strang
ペーター・シュトラング
1936年生まれ。2022年没。1960年代から、戦後のマイセンを牽引した「芸術の発展をめざすグループ」の5人のアーティストの一人として活躍しました。「手びねり」と呼ばれる、型を用いない人形の制作技法を現代マイセンにおいて確立し、愛らしい人形や彫像の数々を創作する一方、次世代のアーティストたちを育て上げ、晩年まで製作所へ多大な貢献を果たしました。見ている人の心を和ませるような作風は、戦後のマイセンがモットーとした「生きる喜び」を明確に表現しています。

ODEEH
デザイナー、オットー・ドレクスラーとヨルク・エーリッヒが2009年に立ち上げたファッションブランド。国際的に成功を収めている数少ないドイツブランドとして知られています。2017年から2019年にかけて、ドレクスラーとエーリッヒはマイセン磁器製作所のクリエイティヴディレクターに就任。それまでのマイセン磁器には無かった斬新でモダンなデザインを考案しました。現代のアーティスティックな感性は、製作所に新しい風を吹かせ、マイセンの職人技から生まれる芸術にさらなる飛躍をもたらしました。
Prof. Werner
ハインツ・ヴェルナー教授
1928年生まれ。2019年没。優れた絵付師として、またアーティストとして、マイセンで50年以上活躍し、現代マイセンに多くの夢あふれる絵柄を作り出しました。「芸術の発展をめざすグループ」の一員として、「アラビアンナイト」や「サマーナイト」、「ほら吹き男爵」、「狩人のほら話」、そして数々の美しい女性像などメルヘンを感じさせる作品だけでなく、「ブルーオーキッド」や「アーモンドの樹」など花絵付においても、すでに古典と言えるような名作をデザインしてきました。「生きる喜びの表現」をめざし、人生に光と希望をもたらそうとしたヴェルナー教授の遺志は、現在の絵付師たちにも受け継がれています。
Gudrun Gaube
グードルン・ガウベ
1961年生まれ。1980年から1987年までハレのブルク・ギービッヒェンシュタイン美術大学で造形を学び、造形学士として卒業。ブダペスト美術工芸大学(1988年)、ハレの大学(1988-1989年)でさらに勉強した後、1990年に国立マイセン磁器製作所でフォームやデザイン開発の仕事を始めました。唯一無二のアイディアから生まれる独創的な世界観が魅力。造形と絵付を見事に融合させ、マイセンの白磁の美しさと多彩な絵付が互いを引き立てる名品を発表し続けています。

About the manufactory
国立マイセン磁器製作所

Craftsmanship
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マイセン アイコン

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