Craftsmanship
クラフトマンシップ

カオリン

硬質磁器の主な原料は、カオリンと長石・石英・水などです。そのうちカオリンは硬質磁器を作るのに欠かせません。マイセンでは、今なお採掘できる鉱山としてヨーロッパ最古のカオリン鉱山を所有しています。純度の高いカオリンを多く含むマイセン磁器は白さと堅牢さが際立っています。

造形

300余年の時を超え、戦禍も逃れて現存する石膏型。一部手びねりのものを除き、マイセン磁器はそのほとんどが石膏型とその作業型から作られます。収蔵庫では9,000のテーブルウェア、18,000 の人形を作るための70万点の石膏型が保管されています。

剣マーク

アウグスト強王の紋章から取られたマイセン磁器真正の証。専門の絵付師によって施釉前に手描きされます。1722年に制定され、時代と共に変遷してきた剣マークは、アンティークの年代推定の一助となっています。

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73367/90A381

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78999/900384

50489/933984

78929/900184

78987/900384

9M233/936584

9M233/936884

82M09/28A884

78329/900174

50263/61A274

78897/900174

77102/65O009

77230/65O009

顔料

マイセンには現在1万を超える色のヴァリエーションのレシピがあります。自社の実験室で調合される顔料。トップシークレットの調合法によって、ニュアンスに富んだ色の世界が広がります。

ろくろ成形

花瓶や壷などを作る際には轆轤(ろくろ)が使われます。形や厚みに個体差が出る文字通り手作りの世界。口縁部をなめらかにするための仕上げの作業にも轆轤が使われます。

スノーボール装飾

立体的な貼花技法は、マイセンの特徴のひとつ。特にスノーボールとよばれる立体的なガマズミの花の装飾は有名です。この装飾は、「王妃に枯れない花を贈りたい」というアウグスト強王の息子、アウグストIII世の命によって1739年に生まれました。

染付

マイセン永遠のベストセラーは「ブルーオニオン」文様。貴重なコバルトブルーを用い、手描きされるこの文様の色は、焼成前、くすんだ灰色をしています。施釉前の吸水性の高い地肌に描かれるため修正がきかない点が染付の難しいところです。

施釉

ガラス質の釉薬をかけて本焼成することで、地肌に独特の光沢が生まれます。釉薬には絵付を守る働きもあります。テーブルウェアは素手で、形の複雑な人形や大型の動物などはスプレーで施釉され本焼成が行われます。

上絵付

無限に広がる色の可能性が絵付師の技術を支えます。施釉し本焼成された白い地肌の上に 花、果物、動物、風景、メルヘンの世界などが描かれていきます。マイセンの絵付は、ドイツ国内で無形文化遺産に指定されているほど。連綿と受け継がれる国の宝です。

焼成

マイセン磁器は約900度で素焼きされたあと、染付であれば文様を描いて施釉後約1,400度の高温で本焼成。

上絵付であれば本焼成後の絵付の後さらに約900度で仕上げの焼成を行うなど、何度も炎の洗礼を受けます。中には色のニュアンスを深めるために4回5回と焼成を重ねるものもあり、その度に破損など不具合が生じる危険があります。徐冷が終わり、窯の扉を開けるまで緊張の続く工程です。

About the manufactory
国立マイセン磁器製作所

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