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マイセンのアーティスト、グードルン・ガウベ氏によるインタビュー

2019年4月、マイセン磁器製作所のアーティスト、グードルン・ガウベ氏が、千葉そごう店で開催された絵付の実演のために来日しました。ガウベ氏は伝統を保ちながらモダンな感性で幅広い創作を続けています。実演会では卓越した技術の絵付を披露しました。20年ぶりの日本の印象や作品への思いなどを伺ったガウベ氏のインタビューをご覧ください。





▲グードルン・ガウベ氏
プロフィール


グードルン・ガウベ氏

Gudrun Gaube


1961年、シュテンダール生まれ。1980年から1987年までハレのブルクギービッヒェンシュタイン工学デザイン大学で造形を学び、造形学士として卒業。ブダペストの工芸大学(1988)、ハレの大学(1988-1989)でさらに勉強した後、1990年に国立マイセン磁器製作所でフォームやデザイン開発の仕事を始めました。彼女は伝統を保ちながら独自の絵付でモダンな作品を作ることに力を注いでいます。


- 20年ぶりですね。日本にいらして、20年前と変わったと感じられたことはどんなことでしょうか?

グードルン・ガウベ氏(以下G・G):まず、外国人の旅行者が多いのに驚きました。日本人はとても礼儀作法がきちんとしていますが、20年前と比べてラフになったような印象を受けました。日本独特の深々とおじぎをするという習慣が、千葉そごう店では見られましたが、東京や京都ではあまり見られなかったような気がします。若い人たちの服装や仕草も以前よりさらに欧米化されたような感じですね。でも日本人の日常生活の中には、陶磁器を楽しむ気持ちや四季を大切にする心が依然としてあって、これは素晴らしいことです。日本の食卓文化が豊かなゆえんだと思います。 ああ、そういえば街のあちこちにスターバックスやマグドナルドのようなチェーン店があって、使い捨てカップが増えることは環境問題の点からも本当に残念!マイセンのカップを使えばもったいなくて捨てられないから、地球のためにもいいんじゃないかしら(笑)。そう思いませんか?



- 好きなモチーフやテーマは何ですか?

G・G:私はいつも自然をテーマにしています。今回は魚やレモンの作品を作りましたが、ツバキやアジサイ、竹などは今ヨーロッパでも人気があって、ドレスデンではツバキの展覧会もあるんですよ。ツバキ、アジサイは私もよく描きます。千葉そごう店の実演では、即興でアスパラやカボチャも描きました。四季の花や自然界のものすべてが私のテーマ、モチーフです。

- ガウベさんの魚のプラークは独特で本当に素敵ですね。作品のインスピレーションは、どんなところから生まれてくるのでしょうか?

G・G:今回魚をテーマにしたのは、魚が泳ぐ水の色、ブルーを下絵付で表現したいと思ったからです。ブルーは磁器にとって重要な色、白磁に合う色です。そしてマイセンの上絵付には限りなくたくさんの美しい色があるので、それを使って魚を描こうと思いました。それから余談ですけど、私は魚が大好きなんです。もちろん食べるのがね(笑)。 作品のインスピレーションは、自然を観察することで湧いてきます。私は小さい頃から、他の子が遊んでいるときにひとりでじっと自然を観察するような子だったんですよ。



- これから描きたいもの、作りたい作品はどんなものですか?

G・G:日本の自然や文化に触れていろいろなことを感じたので、それを何らかの形で作品の中で表現したいですね。四季を大切にする心や、着物の美、以前に訪れた伊藤若冲展で得た印象、抹茶やお寺の苔の瑞々しい緑の色、漆の黒と金、朱と金のコントラスト、そういったすべてのものが、私の創作に間接的な影響を与え、インスピレーションの源になると思います。




- 最後に、日本のマイセンファン、磁器を愛する皆さんに何かメッセージをお願いします。

G・G:芝居やコンサートといった芸術は、そのときに体感するもので残念ながら形として残るものではありませんが、陶磁器芸術はいつも傍らに置いて手で触れることができます。 マイセン磁器に限らず、自分の気に入った陶磁器を手元に置いて、それを日常生活の中で日々楽しんでください。きっとあなたの生活を豊かなものにしてくれるでしょう。