MEISSEN マイセン:花瓶「カワセミ」のご紹介

クリスタルグラズーア技法で作られた珍しい花瓶「カワセミ」をご紹介いたします。 特殊な釉薬を用いて焼成すると、窯内の炎の偶然の作用により、雪の結晶のような文様が生じます。 この技法は「クリスタルグラズーア(結晶釉)」と言われ、荒い表面に絵付された美しい作品には、結晶釉と絵付の見事な調和が見られます。 日本でも知られているこの技法は、20世紀初頭以来マイセンでさらなる発展を遂げました。 カボチャ型と呼ばれる大きな花瓶の原型は18世紀初頭に作られ極めて焼成が難しいフォームです。 その花瓶にアーティスト、デトレフ・リッターがクリスタルグラズーア技法を用いて、睡蓮の池にいるカワセミをデザインしました。 鮮やかなターコイズ色も印象的で不思議な光沢が美しい画期的な作品です。
花瓶「カワセミ」
品番:50487/65C186、高さ:約69cm
涼やかな佇まいの睡蓮と、「空飛ぶ宝石」とも呼ばれるカワセミ。 奥行までも感じる絵付が見事です。
古来日本や中国で珍重されてきたこの難しい技法は、19世紀後半のヨーロッパでもさまざまな磁器製作所が試み、20世紀初頭のマイセンで独自の発展を遂げました。
Detlef Ritter
デトレフ・リッター
1977年から4年間、マイセン磁器製作所付属の養成学校で学び、鳥・魚・野生動物の絵付を専門に習得。
1999年からは製作所の開発部門で絵付師・造形家として活躍し、現在に至っています。
特に近年は何度もアフリカに旅し、多くの野生動物を描写して迫力ある世界限定作品を発表。
また、窯変「クリスタルグラズーア」(結晶釉)と絵付を組み合わせた意欲的な作品で300余年の歴史を誇るマイセン磁器に新風を吹かせています。