2013年2月に、ドイツよりマイセン磁器製作所の絵付師(磁器の絵付専門職人)ジルヴィア・マテス氏が大マイセン展での実演のために来日し、日本橋三越本店にてマイセンの絵付技術を6日間にわたり披露しました。
マイセンの絵付師として活躍する、ジルヴィア・マテス氏のインタビューをご覧ください。


▲ジルヴィア・マテス氏
ジルヴィア・マテス氏 プロフィール

Sylvia Matthes
1966年生まれ。ドレスデンの美術学校卒業後、マイセン養成学校にはいり様式的な花絵付で活躍。 優れたデッサン力と、ニュアンスに富んだ表現に定評があります。
- いちばん好きな絵柄は何ですか?それはなぜですか?

ジルヴィア・マテス氏(以下S・M) : 1900年頃の印象主義の絵付が好きです。明るく新鮮で軽やかだからです。

2011年世界限定作品 花瓶「自然主義の花絵付」
高さ:46cm 世界限定25点 

※クリックで拡大
- 今まで描いた中で、一番印象に残っている作品/楽しかった・難しかった作品は何ですか?

S・M : これまでたくさんの作品を描いてきたので、どれか一つというのは難しいですね。
描いていて、とても楽しかったのは大きな花瓶にチューリップを描いたときかしら。
私はチューリップを描くのが大好きなので。大きな作品が好きですね。

- 今後、挑戦をしてみたいことはありますか?(描きたい絵、それ以外でも)

S・M : いつもお客様の注文に応じて描いていますから、好きなお花を自由に描いてみたいですね。

実演中のマテス氏 ▲実演中のマテス氏
- 日本は何度かいらしてますが、初めての東京の日本の印象はどうですか?

日本は3回目ですが、いつも日本の方の親切さに驚かされます。
また、日本では食事だけでなく、食器を大切にする、素晴らしい食卓文化があります。 今回日本に来て、改めて日本の繊細な磁器の美しさとそれを使う人の心を感じました。

- 日本のファンにメッセージをお願いします。

S・M : 日本で多くの方がマイセン磁器を愛してくださっていることを嬉しく思います。
これからもマイセンと日本のこのような密接な関係が続くことを願っています。