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マイセン絵付師、ホルスト・ブレッチュナイダー氏によるインタビュー

2016年9月、マイセン磁器製作所の絵付師、ホルスト・ブレッチュナイダー氏が、髙島屋横浜店で開催された「マイセン展」での絵付実演ために来日しました。 今回の「マイセン展」では、ブレッチュナイダー氏がデザインを考案した絵柄の作品が展示され、実演会では卓越した技術の絵付を披露しました。マイセンのトップアーティストとして活躍する、ブレッチュナイダー氏のインタビューをご覧ください。



▲ホルスト・ブレッチュナイダー氏 プロフィール

ホルスト・ブレッチュナイダー氏 プロフィール
Horst Bretschneider

1952年 ヤーナに生まれる
1968年 10年間の義務教育を終了
1968年~1972年 国立マイセン磁器製作所で磁器絵付師として修業を積む
1972年 花と果物柄の絵付師として、養成学校を「優」で卒業
1972年~1978年 果物画の絵付師として活動
1979年 「芸術の発展をめざすグループ」のメンバーとなる
1979年~1995年 数多くの絵画をもとに磁器プラークへの絵付を行い、 また多くの特別制作を行う
1985年 磁器による壁面装飾の構想・制作部門を担当し、 ハインツ・ヴェルナー教授、フォルクマール・ブレッチュナイダーとともに活動する
1986年~1996年 「エキゾチックな水辺の花」など、ルードヴィッヒ・ ツェプナー作のフォーム「グローサー・アウスシュニット」 にさまざまな絵付を行う


卓越したデッサン力と自然描写力に定評があり、伝統に裏付けられた独自のアイディアで多くの芸術的な作品を生み出しています。


 ▲実演中のブレッチュナイダー氏


▲手元の拡大


▲マイセン展の会場でブレッチュナイダー氏の作品とともに記念撮影

- - いちばん好きな絵柄は何ですか?またそれはなぜですか?

ホルスト・ブレッチュナイダー氏(以下B.H.):私は、時間があると、自然から得た印象を紙の上によくスケッチします。そして、その中から興味深いモチーフを選んで、今度は磁器の上に描きます。私はいつも、今まで磁器に描かれたことのない新しいものを描きたいと思っているのです。それはたとえば、今回のマイセン展でも描いた「タンポポの綿毛」や「スイレンとカワセミ」など……、ですから、それが今私がいちばん好きな絵柄と言えるでしょうね。


▲プラーク「タンポポの綿毛」世界限定100点

▲プラーク「スイレンとカワセミ」世界限定25点 

- 一番印象に残っている作品や楽しかった作品、また難しかった作品は何ですか?

B.H.:私にとって最も印象的で最も興味深い作品は、いつも最新作です。新しい作品に取り組むときは、いつも興奮しますし、緊張もします。そして楽しいですね。最も難しかったのは、ドレスデンの駅舎の壁面を飾った大きな磁器の絵、「ザクセンの城と庭」のデザインを起こし、実際に描いたことです。この壁画は28m×8mのとても大きなものでした。こんな大きな仕事をすることは、おそらく一生に一度しかないでしょう。


▲ドレスデンの駅舎の壁面を飾った大陶板の絵

▲駅舎の大陶板の縮小版。プラーク「ザクセンの美しい城と庭」 

- 今後、挑戦をしてみたいことはありますか?

B.H.:マイセン磁器製作所で私はすでに定年を過ぎていて、今は顧問という立場で月に数日仕事をしています。絵付という仕事に喜びを見出せるかぎり、これからも描き続けていきたいと思っています。


- マイセンで抱いていた日本や日本の磁器のイメージと、実際来日してからの日本の印象はどうですか?

B.H.:私はもう7回くらい日本に来ているんです。そしていつも、日本に来るのが楽しみです。日本人は、手仕事による美術工芸品にとても敬意を払ってくれます。ですから、日本で絵付の実演をするのはとても楽しいですね。日本には、印象的な風景と、素晴らしい文化があり、人々はみな大変親切です。そしてなんといっても、和食がすごく美味しい!(笑)



- 日本のファン・ユーザーに何かメッセージをお願いします。

B.H.:私たちは、手仕事による高い技術を駆使して、常に新しいものを生み出そうと努力しています。皆さんがマイセン磁器を評価し認めてくださることが、私たちの創作のモチベーションになっているのです。どうか、ずっとマイセンのファンでいてくださいね!(笑)



- ホルスト・ブレッチュナイダー氏がデザインを考案した作品 -
▲プラーク「富士のご来光」

▲プラーク「ヒマワリ」
▲プラーク「椿の花」



▲花瓶「フクロウ」


▲花瓶「チェリー」


▲ティーカップ&ソーサー